今でも代表的なブロードバンドとして、利用者の多いADSL。この技術もxDSLのひとつなんです。
ところでADSLなどのxDSLにおいては、音声信号として4kHz迄の周波数帯域を用いるもの、それにISDN信号のように320kHz迄の帯域を用いるケースより、ブロードバンドと呼ばれる高く且つ広い帯域を用いて、スピーディーな通信を行うわけです。そうは言っても、電話網全体を経由する音声信号に対して、ADSLなどのxDSLの信号は通信事業者の最も近い局と加入者(利用者)の家の間にある「アクセス回線部分」のみの適用となります。
xDSL(ADSLも含む)に不可欠なメタリックケーブルを用いた場合、伝送が可能な信号というのは、もともとは低周波数帯域のものでした。なぜならば信号の周波数帯域が高いと、減衰がケーブルの表皮効果のために大きくなるからです。また信号というのは伝送距離が広がるほど、ノイズに埋もれてしまうため、受信が難しくなるというのも理由です。この辺りの事情は、ADSLに欠かせないメタリックケーブルにおいて、改善すべき問題であり続けたわけです。
テクノロジーの進歩の速度には驚くべきものがあります。ADSLに不可欠なメタリックケーブルも、A/Dコンバータの飛躍的な技術の進歩により、最近ではノイズの中に埋没した、極めて微弱な高周波信号の中からも、精度的にも問題のない状態でデジタル信号の復元が可能になっています。この技術の進歩もADSL等の普及に貢献しています。

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